【男の育児】そして父になる。~3~【体験談】

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妊娠週数が8週の終わりを迎え、2度目の健診の日がきた。妊娠12週頃までの妊娠初期は特に流産のリスクが高く、その原因のほとんどは胎児異常によるものだという。母体や周囲がどれだけ気をつけていても避けられない場合があるということは事前に妻から聞かされていた。そのため妻とはお互いに“ダメだったとき”を想定した話し合いをすることで予防線を張り続けてきたが、本当にダメだったとき私は妻に何と声をかけることができるのだろうか。そんな不安を抱えつつ今回も妻からの連絡を1人で待っているところから書きたいと思う。

2回目の健診〜妊娠8週〜

無事に健診を終えた妻から「赤ちゃん元気だったよー!」との連絡があり、少し落ち着いて妻の帰宅を待つことができた。「ちゃんと頭と身体っぽいのが見えたしごそごそ動いてた!」との前情報をくれたので、つい先々週はどこを見れば良いのかもわからないほど小さかったのに、もうそんなに成長しているのかとワクワクしながらとても小さなサイズ感の赤ちゃんを想像していると妻が帰宅した。

早速写真を見せてほしいと懇願して見せてもらった写真には、“サナギのような形の赤ちゃん”が写っていた。想像とは違ったが、前回と比べると成長どころではない。2週間でこれほど大きくなるものなのかと驚いたが、聞くとまだ2cm弱くらいのサイズだという。この小さな小さな赤ちゃんがどのように“ごそごそ”していたのかを妻に再現してもらい、笑い合った。今回の健診では、赤ちゃんの無事と出産予定日がわかり、次回の健診までに母子手帳をもらい、産院を決めないといけないようだ。

母子手帳について

2回目の健診を無事に終えて、妻は母子手帳の交付手続きのため役所へ向かった。役所では母子手帳やマタニティマークの他に父親向けの冊子なんかも貰える自治体があるようだ。母子手帳は全国各地の市町村によってデザインが異なり、中には恐ろしいほどダサいものが存在するらしい。感性によるとはいえダサくなってしまうくらいならシンプルなものにして各々でデザインできるようにした方が良かったのではないだろうか。ちなみに母子手帳のデザインに不満があったとしても、母子手帳ケースというものがあるので安心してほしい。それにこの母子手帳ケースは、赤ちゃんの保険証や診察券などの管理もしやすくなるため大変おすすめである。(妻の受け売り)

このときはまだ母子手帳という名前からして自分が持ち歩くイメージもわかず、“自分には関係ないもの”という感覚だったが、後に妻から“母子手帳など赤ちゃんに関するものを共有しておく必要性”について聞かされ、考え方を改めるきっかけになった。自治体によっては親子手帳という名前になっていたり、父親の育児参加を促す目的で父子手帳なるものを用意していることもあるようだ。一般的に男性は女性に比べて親になる実感を得にくいため、このような意識を変えるきっかけが増えればいいなと思った。

里帰り出産という選択

“里帰り出産”とは、出産前〜産後まで里帰りすることで、実家(両親)のサポートを受けながら出産するというもの。身の回りのことを親にサポートしてもらえるメリットは身体的にも精神的にもとても大きく、初めての出産ともなれば“経験者”のいる実家は大変心強いであろうと容易に想像がつく。妻は早速実家の許可を取り付け、あっさりと里帰り出産をすることとなった。このとき私は「妻の里帰り期間中は、懐かしの独身時代の生活を再び謳歌できるな」なんてのんきに考えていたが、そのあと妻から“実家にくる頻度や交通費などの費用”について意見を求められたことをきっかけに、初めて里帰り出産に伴う問題について考えることとなった。

「里帰り出産 問題」で検索をすると、親からのアドバイスを過剰に感じたり気を遣ったりという実家に関わること、夫を1人にすることや父親としての自覚を持ってもらえるか不安だという夫婦関係のこと、他にも移動による負担や里帰り期間後の新生活を軌道にのせることが大変など様々な問題があるということがわかった。これらの問題は、里帰りまでにしっかり妻と話し合わないといけないなと思った。

田舎は産院が少ない場合がある

ふるさと

里帰り出産をするとなると、まずは出産する産院を決めなくては話にならない。しかし妻の実家がある市には産院が無く、同じく里帰り出産をした友人や親からの情報を頼りに産院を決めたようだ。妻が最終的に産院を選んだ決め手は“ご飯が美味しいと評判だったから”らしい。希望する出産(分娩)方法もあるだろうし、産院選びは妻にまかせていたが、この妻の選び方には「全くもって妻らしいな」と思った。無事に予約が完了し産院は決まったのだが、緊急時やハイリスク出産になった場合のことを考えると、病院が遠かったり産院が減少傾向にある田舎での産院選びは都市部とは違った問題があるのだなと感じた。現在では新たなリスクとして新型コロナウイルスも加わっているため、そういったあらゆるリスクを想定し、パートナーと共有して備えることが重要なんだなと思った。

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