【男の育児】そして父になる。~4~【体験談】

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妻の誕生日という一大イベントが終わった頃。妊娠週数は11週にさしかかっており、母子手帳の入手と産院の予約を済ませた妻は満を持して3回目の健診へと向かった。「赤ちゃんは大丈夫かな」という心配はもちろんあったが、それと同じくらい成長した姿も気になっており、妻からの連絡をそわそわしながら待っていた。そうしていると妻から「ちゃんと大きくなってたよー!今日は動いてるの見れんかったけど人間になってた!笑」という連絡が入り、エコー写真も添付されていた。「良かった。今回も無事だった」と安心しつつエコー写真を確認して妻への返信をすることにした。

3回目の健診〜妊娠11週〜

エコー写真を見てすぐに妻の言う「人間になってた」の意味を理解した。つい2週間ほど前まで“何かのサナギ”だったのが、今では頭と身体だけでなく小さいながらも手足まで確認できる。シルエットはもう人間のそれだ。「すごい!」この感動をストレートに表現するとそれに尽きる。しかしこのとき何故か少し気の利いたことが言いたいと思ってしまい、「めっちゃ猫背やん!」と返信してしまった。全くもって気の利いていないコメントをしてしまったことを後悔しつつ、妻からの恐らく辛辣な感じでくるであろう返信に身構えていると、妻は「猫背のサラブレッドやからな」と優しく返してくれた。赤ちゃんに関わるだけでいつもより優しくなれるなんて赤ちゃんってやっぱりすごい。

今回の健診では、エコーと血液検査の他に助産師さんによる母親学級というものを受けてきたようだ。母親学級では、今後の健診や里帰りのスケジュール、食事や生活面での注意事項などの説明を受け、質疑応答もできたとのことだ。

移り変わる心配

妻のお腹の中で順調に成長する赤ちゃんへの心配は、今回の健診から「生きているかどうか」よりも「障がいなどがないかどうか」の割合の方が少し大きくなっていた。「もし自分の子どもが障がいをもって生まれたら」かなりデリケートな問題だが、妻が妊娠する前から何度か考えたことがあった。自分に何ができるのか、何をしなければならないのか。しかしこれも本当のところは直面しなければわからないことであり、正直に言うと「避けられるなら避けたい」が本音だ。出生前診断というものがあることは知っていたので、私はそれでわかるのであれば知りたいと思うし、最悪の選択も辞さない気持ちでいた。妊娠が判明してからも妻とこの話をしたり出生前診断について調べる機会はあったが、検査が可能になる週数に近づくほど「出生前診断をするかどうか」の答えすら出せない状態になっていた。11週とはいえ生命の重さを確かに感じているからだ。私で“コレ”なら妻はもっと思うことがあるだろう。

日々変わってゆく妻

最近、妻のお腹の存在感がすごい。本やネットの情報ではまだそれほどお腹のふくらみが気になる時期では無いようだが、結構な主張だ。この調子でお腹が大きくなっていくのであれば、そろそろ妊婦用の服も買いに行かないといけない気がする。それにあれほど欲していたカルピスの減りがここのところ落ち着いている。どうやら母親学級やネットの情報から妊娠糖尿病を恐れているようだ。カフェインも控えていて、ノンカフェインのコーヒーやルイボスティーなんかも飲んでいたが、ルイボスティーは合わなかったらしく気付けばペットボトルの水をよく飲んでいる。そういえばトイレの回数も増えている。妻の食に対する好みや体調、身体は今まで以上に目まぐるしく変わってゆくのだ。糖分やカフェインを控えたり、自制はしているようなので引き続き好きなようにさせてあげたいと思う。

冷蔵庫問題勃発

妻と共に暮らし始めて2年半、新たな家族を迎えるにあたって1つの問題が浮上した。お察しのとおり、冷蔵庫問題である。一緒に住む際の初期費用を極力抑えるため、独身時代に妻が使用していた単身用の冷蔵庫を今まで使用してきたのだが、「さすがにこれでは容量不足だろう」となった。このとき妻も私も「そろそろ買い替えても良い時期なので丁度いい」くらいに軽く考えていたが、そうは問屋が卸さないのである。日を改め軽い気持ちで家電量販店へ下見に行き、あらかた目星をつけて帰宅後に再度ダイニングキッチンへの搬入動線を確認したところ、大変な問題が浮上したのだ。「この冷蔵庫、部屋に入らなくね?」絶望的な私の発言に妻は「入るサイズになるまで測り続けろよ!根性みせろよ!」というような目でこちらを見ていた。(私個人の感想です)

必死に廊下とダイニングキッチンを繋ぐドアの枠のサイズを測り続けたが、何度測っても冷蔵庫の幅より狭い。どうしても入らない。「あかん。無理や」笑うしかなかった。気付けば「この部屋のここが気に入らない」など部屋への文句を思い思いにぶつけ合い、「この家(2DK)では子育ては厳しい」という話にまでなっていた。こうして「そろそろ新しい冷蔵庫いっちゃうー?」くらいの軽いノリで始まった話は、引っ越しを視野に入れた大問題へと発展することとなったのだった。「引っ越すなら次は3LDKが良い」と言う妻。「家賃!」と強く念じる私。もちろんそれだけでなく「赤ちゃんの部屋や寝室、準備するべき必要なもの」についてもそろそろ考えないといけないことに気付いた2人は、既に疲れ始めていた。

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