冷蔵庫問題もなんとか解決して、お腹の中の赤ちゃんも順調に成長していたのだが、前回の健診で妻が低置胎盤の可能性を伝えられたことによって、この1ヶ月は“帝王切開”というワードが事あるごとに脳裏をかすめる日々を過ごしていた。
5回目の健診〜妊娠18週〜
今回の健診で1番気がかりだったのは、もちろん「低置胎盤の傾向がまだ続いているか」である。私は家で妻からの連絡を待ちながら「もし帝王切開をする場合、里帰り出産はしない方がいいのか?そもそも里帰り出産できるのか?」などと考え悩んでいたが、結局のところ「胎盤が上がっていますように」と祈ることしかできなかった。妻の帰宅後、いつものように今回の健診結果を2人で共有していたのだが、なんと胎盤の位置が上がっていたとのこと。祈りが届いたのか、妻の日頃の行いのお陰か、今1番の心配事はあっさりと解消されたのだった。
今回の健診では他にも鼻の穴の数や口唇裂のチェック、頭とお腹のサイズや脚の長さも確認したらしい。「脚の長さかぁー」と私は天を仰いだ。非常に心苦しいのだが私の遺伝子が強ければ確実に脚は短くなる運命。先祖代々アンクルパンツがシンデレラフィットなのだ。なんてことを考えている私に追い討ちをかけるように妻は続ける
「頭ちいさめ、お腹おおきめ、脚みじかめ」
「そんなやつおらへんやろ…」脳内の大木こだまが静かにツッコミを入れたのだった。
初めての胎動
妊娠16~22週頃になると、お腹の中で赤ちゃんが動く“胎動”というものを感じることができるようになる。妻の場合、5回目の健診の前日に初めての胎動があった。妻いわく初めての胎動は「腸がもぞもぞする感じ」とのことだ。事前に友達から胎動について聞いていたらしく、比較的早く気付いたようだった。もちろん父親の端くれである私も胎動というものが気になっており、手や頬などでなんとか胎動を感じようとした。しかし初めのうちは、私がお腹を触ると動きを止めたり、赤ちゃんの力が弱いせいかあまりよくわからなかった。しかしこの胎動によって日常的に赤ちゃんの生命を感じることができるようになったので、日々の心配が少しだけマシになった。
戌の日参り(安産祈願)
何気ない会話の中で「安産祈願どうする?」という問いを妻が投げかけてくる。「あぁ、安産祈願ね。そろそろやね。」と返しつつ頭の中では「安産祈願って具体的に何するんやっけー?確かPAPA BOOK(新人パパのバイブル)にも書いてたよな?」と考えつつ最終的に「あさこ(妻)的にはどうしたい感じ?」とさりげなく話を振り出しに戻す質問返しをした。
その後のやりとりで、どうやら妻は“何処へ誰と行くか”で悩んでいることがわかった。私たちの住んでいるエリアの有名所だと“中山寺”と“住吉大社”があり、それぞれ腹帯や貰えるお守りが違うなどの特徴があるため決めかねている様子。そして誰と行くかも問題で、当初は夫婦2人で行く予定にしていたが、妻の母上も一緒に行きたいようだ。妻は気を遣っていたが私は特に気にならなかったため、最終的に私たち2人+妻の母上の計3人で、“戌の日”に中山寺へ行くことになった。何処へ誰と行くか問題が解決し「あとは行くだけかー」と思っていたが、当日の服装や初穂料などのお金のこともあるので直前で焦らないように事前に話し合って決めておく必要がある。(もちろん私たちは焦り慌てた)
安産祈願の当日、平日だったせいか混雑もしておらず受付(8,000円の安産祈祷コース)もスムーズに終わり、中山寺の名物なのか?よだれかけにメッセージを書いて安産祈願するというのもやってみた。こういうイベントを重ねる度に“親になる”という実感が少しずつ湧いてくるのかもしれない。少なくとも私はそうだ。そういえば中山寺の腹帯には性別が書かれており、書かれている性別とは逆の性別の子が生まれるというジンクスがあるそうだ。帰宅後すぐに確認したところ“女”と書かれていた。果たしてこのジンクスは当たるのだろうか。
赤ちゃんの準備
安定期に入ったくらいから「そろそろ赤ちゃんが生まれてきたときの準備もしないとなー」と妻と話をしていた。とりあえず、たまごクラブやゼクシィBabyなどで必要なものを下調べしていたが、ベビーカーや抱っこひもなどは実物を一度見に行こうということになり、アカチャンホンポへ向かった。期待通りアカチャンホンポには様々なメーカーの製品が置いてあった。ベビーカー1つでもA型B型などの種類や機能があり、「あれもこれも」となるので楽しいけれど疲れる。予め見るものを決めていても恐らくほとんどの人が脱線するはずである。
“自分”でなく“誰か”のものを選ぶときはいつも考え過ぎてしまう性格なので、同じタイプの人は“早めに準備を始める”ことと“失敗しても良いくらいの思い切り”も必要だと思う。知り合いにアドバイスを求めると、「ベビーカーやベビーベッドはレンタルした」だったり「メルカリで安く済ませた」なんて意見もあり、“なるべく安く済ませる”ことがポイントなのかもしれないと感じた。でも初めての赤ちゃんなので良いものを買ってあげたい気持ちもある。どうしよー。
コメント