ここでは公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)にある計器についての記載から、圧力計と温度計の国土交通省仕様とは何かを解説します。
圧力計(水高計)の国土交通省仕様
第3節 計器その他 [2.3.1 圧力計、連成計及び水高計]によると、
(1) 圧力計及び連成計は、JIS B 7505-1「アネロイド型圧力計―第1部:ブルドン管圧力計」によるものとし、コック付きとするほか、次による。
(ア) 蒸気用は、サイホン管付きとする。
(イ) 水用で凍結防止が必要な場合のコックは、水抜き可能形とする。
(ウ) 目盛には使用圧力を示す赤針(設置針)を付け、最高目盛は使用圧力の 1.5~3倍、連成計の真空側目盛は 0.1MPa とする。
(2) 水高計の水高の目盛は、最高水高の 1.5 倍程度とし、目盛板の外径は、ポンプ廻りにおいては 75mm 以上、その他は 100mm 以上とする。
つまり国土交通省仕様の圧力計と連成計の要点をおさえると、
・JIS B 7505-1 ブルドン管圧力計
・コック付き(蒸気用はサイホン管付き)
・設置針付き
となり、
水高計については、
・圧力の目盛は最高圧の1.5倍程度
・ダイヤル径は、ポンプ廻りは75φ以上、その他は100φ以上
となる。
温度計の国土交通省仕様
第3節 計器その他 [2.3.2 温度計]によると、
(1) ボイラー及び貯湯タンクに取付ける温度計は、JIS B 7529「蒸気圧式指示温度計」によるブルドン管膨張式円形指示計とする。
(2) その他の機器及び配管類に取付ける温度計は、JIS B 7414「ガラス製温度計」に準ずる材料、構造及び性能を有するガード付きL形温度計で水銀製品以外のもの又はバイメタル式温度計とし、目盛板外径は、ポンプ廻りにおいては 75mm 以上、その他は 100mm 以上とする。
(3) 温度計を高所に取付ける場合は、表示部が 45 ゚傾斜したものを使用する等、表示部が容易に見えるように取付ける。
つまり国土交通省仕様の温度計の要点をおさえると、
ボイラー及び貯湯タンクには、
・JIS B 7529 蒸気圧式指示温度計
その他の機器及び配管類には、
・保護枠付温度計のL型 or バイメタル式温度計
バイメタル式温度計のダイヤル径は
ポンプ廻りには75φ以上、その他には100φ以上
となる。
これで国土交通省仕様もバッチリ!
コメント